2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
■ 参拝券を見ると法隆寺西院伽藍の様子がよく分かる。回廊の中で五重塔が西側、金堂が東側の横並び配置になっている。法隆寺式伽藍配置と呼ばれる配置だ。ちなみに右側後方の新しい建物は平成10年に完成した大宝蔵院。ここに教科書にかならず載っている玉虫…
■ 『東寺の謎 巨大伽藍に秘められた空海の意図』三浦俊良/祥伝社黄金文庫を読んだ。□配置図□講堂内諸尊配置図興味深い内容の本だが、この伽藍配置についても空海は曼荼羅を手本にしていると説く。**空海は国によって計画された伽藍配置をほぼ踏襲しながら…
秋 古都の旅19■ 秋篠寺で伎芸天に会うことができた。これで今回の古都の旅で予定していた寺院を全て訪ねたことになる。すこし欲張ってあちこち見て歩いたので疲れたが充実していた。秋篠寺 南門法隆寺から秋篠寺へと移動したことで奈良のスケール感をつか…
秋 古都の旅18■ 奈良時代に創建された秋篠寺には金堂、講堂、東西両塔などがあったそうだ。平安時代に講堂を残して焼失、江戸時代以降、いまの佇まいになったという。本堂に向かって左側面の出入口からほの暗い堂内に入った。壇上の一番手前に伎芸天が安置…
秋 古都の旅17■ 秋 古都の旅は1から17まであります。伎芸天に会いたいとブログに書いたのは2009年5月のことだった。あれから4年半、ようやく念願がかなった。法隆寺を後にしてJR線で奈良駅まで戻った。旧奈良駅舎については詳しくないので調べてみると…
秋 古都の旅16 445■ 法隆寺の参道脇に立つこの塔に気がつき、帰路、立ち寄ってみた。蔵をモチーフにしたデザインの斑鳩町法隆寺消防センター・斑鳩町消防団第二分団詰所に合わせて、屋根は瓦葺きだ。半鐘は無かったが(今では珍しいことではなくなった)、…
秋 古都の旅15 444 斑鳩町(JR法隆寺駅の近く)撮影日131116■ 京都駅からJR線で法隆寺まで出かけた。駅から法隆寺までは1.5kmくらいだと思う。このくらいの距離なら歩くところだが、少しお疲れモードで駅前から法隆寺行きのバスに乗った。しばらくして火…
秋 古都の旅14 裳階の大和葺き屋根 上面を山形にしている。なるほどな形。卍崩し組子と人字形割束雲斗雲肘木(くもとくもひじき)。 先端のつっかい棒は江戸時代に設置されたとか。はじめは柱だけだったが後年それじゃ寂しいと龍を巻き付けたのだそうだ。…
秋 古都の旅1316日(土) 朝7時過ぎの電車で奈良に向かう。JR法隆寺駅からバスで法隆寺へ。南大門南大門からの眺め 中門と五重塔 離散的な人の配置がおもしろいと思って撮った。なるほど確かに中門の真ん中に柱があるとひとり納得。中門から正面の大講堂を…
秋 古都の旅11御幸町つばき 料理人の技が旬の味を活かす
秋 古都の旅10■ 1日早く京都に来ていた友人から「知恩院のライトアップはおすすめです」と言われていた。清涼寺からJR嵯峨嵐山駅まで歩いた・・・。二条で地下鉄東西線に乗り換えて東山で下車。徒歩で知恩院へ。所要時間は15分くらいか。何とも幻想的な雰…
秋 古都の旅9■ 二尊院を後にして清涼寺へ。既に夕方5時近くで、仏像拝観はあきらめて境内のみ散策する。仁王門は私が外に出ると直ちに扉が閉じられた。仁王門から本堂を望む。入母屋造りの大きな屋根。多宝塔
秋 古都の旅8秋には参道の紅葉が美しい。出かける前、二尊院についてはこのことしか知らなかった。勅使門から望む本堂ご朱印を書いていただいた。本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を祀るため、二尊院と呼ばれていることを寺のリーフレットで知った。
秋 古都の旅7秋のフォトアルバム 京都嵐山 落柿舎 撮影日131115茅葺き屋根の棟 針目覆いと呼ばれる部位の詳細 他より少し太い小棟、萱束のからすと竹のからす押さえ、からすの下に腹竹、そして棟覆い、棟端の鼻皮、鼻皮を押さえる鼻串・・・。 さて次は二尊…
秋 古都の旅6■ 金地院で小堀遠州作の枯山水庭園と茶室・八窓席、長谷川等伯の襖絵を見学。その後、すぐ近くの菊水で京料理をいただく。地下鉄東西線とJR嵯峨野線を乗り継いで嵐山へ。繰り返しの美学な渡月橋を渡って、タクシーで常寂光寺へ。歩いても15分く…
秋 古都の旅5■ 東福寺を後にしてタクシーで南禅寺に向かった。南禅寺の塔頭、金地院の八窓席の見学を予約していた。大方丈南庭は金地院崇伝が小堀遠州に作庭を依頼した鶴亀の庭。金地院は応仁の兵火に遭い荒廃していたのを崇伝が復興したと『京の茶室 名僧…
秋 古都の旅4東福寺の塔頭の一つ、龍吟庵が特別公開中だった。昭和の作庭家・重森三玲の三つの枯山水庭園に注目西庭 (龍の庭) 龍が海中から顔を出している姿龍の顔だという説明を聞くと他のものには見えない・・・。左を向いている龍の顔と角。塀にはラー…
秋 古都の旅3■ 西本願寺近くで火の見櫓観察をしてからタクシーで東福寺へ。創建から750年経つ古刹。方丈八相の庭に注目枯山水庭園の鑑賞には小雨模様の日がふさわしい。石が美しく見える。 南庭 書院方向を見る西庭北庭 繰り返しの美学東庭作庭家重森三…
秋 古都の旅2 443 14日は京都駅のすぐ近くのホテル泊。15日の朝7時過ぎ、そぼ降る雨の中をホテルから徒歩で西本願寺近くにあるこの火の見櫓を見に出かけた。木造の簡易な櫓が消防団の詰所と思われる建物の外壁に設置してある。見張り台に半鐘と木槌を吊り下…
■ 『秋葉原事件』中島岳志/朝日文庫 を読み終えた。2008年6月に秋葉原で死傷者17人を出した無差別殺傷事件を引き起こした若者の人生を追ったノンフィクション。現実世界では故郷を捨て、友だちを捨て、ネットの掲示板では全く無視される存在に。現実世界で…
■ 今朝(12日)のタウン情報の「開智学校物語」を興味深く読んだ。いままで知らなかったことが紹介されていたから。 開智学校については、例えば建築史家・藤森照信さんが『日本の近代建築(上)』岩波新書で明治4年に筑摩県に赴任した永山盛輝が教育熱心で…
■ 読み始めた『秋葉原事件』中島岳志/朝日文庫に次のような記述がある。**彼は現実の友人ではなく、ネット上の知り合いを「本音で繋がることができる関係」と捉えていた。現実の友人では、どうしても透明な関係を結べない。真の自分を承認してもらえない…
■ 島倉千代子さんが亡くなった、ということをネットで知った。『島倉千代子という人生』 田勢康弘 手元にこんな本がある。島倉千代子は戦時中松本市平田に疎開していた。当時小学生だった島倉はある日腕に大怪我をする。偶々近くにいた軍医が手術をしてくれ…
■ 「朝日村文化祭」の古本コーナーで入手した4冊の本、『江戸の絵を愉しむ』 榊原 悟/岩波新書を半分くらいまで読み進んだ。なるほど! こういう仕掛けを江戸の絵師たちは考えていたのか・・・。遊び心というのか、斬新なアイデアにびっくり。例えば写真の…
442■ 前稿に書いたKさんが東北旅行をした時、盛岡で見たという望楼付番屋の写真をカフェで見せてもらった。その時、見たことがあるな、と思った。50枚目の名刺を彼女に渡したのは写真をメールで送ってもらうためだった。名刺にはメールアドレスを載せてある…
民家 昔の記録塩山市上原の民家 突上げ棟と突上げ屋根の複合櫓造り 撮影日19791021■ 30年以上も前のこと、塩山駅で下車して突上げ屋根の民家を見て歩いた。急勾配の切り妻屋根の中央部分の棟を突き上げて気抜き櫓をつくり、更に屋根を緩勾配にして窓を設け…
「朝日村文化祭」の古本コーナーを覘いた。住民提供の古本が無料で何冊でも貰える。良書が並び、無料では申し訳なく思う。『「日本庭園」の見かた』 小学館 裏表紙に**石の組み方、庭木の植え方、ホーキ目のつけ方、水のあるなし・・・・・・等々「日本庭…
**しかし、岩波の命は幾ばくもなかった。四月二〇日、彼は熱海の別荘で倒れた。右半身は動かなくなり、会話もできなかった。そして、二五日の夜、静かに息を引き取った。遺骨は北鎌倉東慶寺の西田幾多郎の墓地の隣に埋葬された。六四年八ヵ月の生涯だった…
■ 松本市の隣、山形村で開催された「道祖神と新そば祭」に行き、申し込んでおいた村内の道祖神巡りに参加しました。参加者は20数人でした。山形村には双体道祖神が21体あるそうです。今回はその内、7体の道祖神を村のマイクロバスで巡りました。以下、各道祖…
■ 中島岳志氏の『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』 白水社 を読んだ時、いい文章を書く人だなと思った。同氏の『岩波茂雄 リベラル・ナショナリストの肖像』 岩波書店 を読み始めた。**長野県諏訪盆地。その中心には豊かな水を湛え…