2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
■ 「ぼくはこんな本を読んできた」 このカテゴリーの最終、100稿目は北 杜夫の作品。北 杜夫の作品は文庫本で38冊、単行本他でも同じくらい書棚にあるが、次の4作品を取り上げたい。『どくとるマンボウ青春記』(中公文庫1973年6版)『幽霊』(新潮文庫1981…
■ 夏目漱石の作品は手元に文庫で23冊ある。その中から1冊を挙げるなら、私は『吾輩は猫である』だ。『吾輩は猫である』夏目漱石(角川文庫 左:1966年18版 右:2016年改版121版)猫という第三の眼を設定して漱石自身をほかの友人たちと同列に置き、客観的に…
480 ■ 「ぼくはこんな本を読んできた」 最後の3稿は安部公房、夏目漱石、北 杜夫、この三人の作家の作品にしようと少し前から決めていた。手元にある文庫本の少ない作家から順番に掲載したい。安部公房の作品は単行本で何冊か、文庫本では19冊あるが、その中…
安曇野市豊科吉野にて 撮影日2020.09.26◎ マンホール蓋を撮り歩く趣味の人は多く、全国的に撮り尽くされている、と思う。大きさが決まっている円形の面、という制約がある中で、何をどのように表現するか・・・。デザイナーがあれこれ考えて創作した作品を観…
320 ■「ぼくはこんな本を読んできた」 このカテゴリーに載せる記事は本稿を含め、あと4稿。最後に取り上げる作品をあれこれ迷った。で、本稿は『文学と私・戦後と私』江藤 淳(新潮文庫2007年10刷改版)にした。 江藤 淳の随筆集のカバーデザインはもっと落…
320 ■ 今日(24日)の朝カフェ読書でしばらく前に購入した『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫2017年46版)を読み始める。460ページ超の長編で海外の作品、しかもSFとなると読み始めるのにはそれなりの気構えというか覚悟(大袈裟か)が必…
「読まずに死ねるか本」の1冊、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』ハヤカワ文庫 ■ 思考実験は何も理系的な課題・内容ばかりではない。小説もまた思考実験の所産、ということができるだろう。『華氏451度』を読んだのは2019年の7月。このSF小説のことを知った…
320■ 図書カードで『本所おけら長屋 十一』畠山健二(PHP文芸文庫2020年第1版第6刷)を購入。さっそく読み始める。この巻に収録されている5編の短編のタイトルもやはりひらがな5文字。「こまいぬ」**「吉五郎、見事な出来だったぜ。腕を上げやがったなあ」…
1248 松本市和田(JA松本ハイランド和田支所近く)3脚86型 撮影日2020.09.21■ 中型の火の見櫓。生活道路沿いの敷地、駐車スペースの奥に詰所があり、その横、やや後方に火の見櫓が立っている。このような立地のために、残念ながら火の見櫓のある風景の写真を…
320『君たちはどう生きるか』吉野源三郎(岩波文庫2018年第83刷発行)■ およそ1,400冊あった文庫本、今年5月の減冊で250冊になった。残った文庫本は20代、30代のころ読んだものが多いが、この本を読んだのは一昨年、2018年の5月のことだ。巻末に著者が書いた…
■ TSUTAYAで買ってスタバで朝カフェ読書320『新幹線を運行する技術』梅原 淳(SBビジュアル新書2020年初版第1刷発行)。私は動かない鉄が好きだが動く鉄も好き。新幹線を運行するシステムが優れていることは知っている。だが、どんなところが優れているのか…
320『神と自然の景観論』野本寛一(講談社学術文庫2015年第7刷発行)**日本人はどんなものに神聖感を感じ、いかなる景観のなかに神を見てきたのだろうか。(中略)古代人は神霊に対して鋭敏であり、聖なるものに対する反応は鋭かった。「神の風景」「神々…
『春宵十話』岡 潔(光文社文庫2006年初版1刷発行)■ 著者の岡 潔って誰?という方のためにカバー折り返しにあるプロフィ―ルを載せる。**1901年、大阪市生まれ。京都帝国大学卒業。その後フランスに留学し、生涯の研究課題となる「多変数解析函数論」に出…
■ 「ぼくはこんな本を読んできた」、92稿目は『ものぐさ精神分析』『続 ものぐさ精神分析』岸田 秀(中公文庫1982年発行)。 ぼくが決めていたルールだとテープの色は緑色ではなく水色のはずだが、間違えたのかな・・・。いつも通りカバー裏面に載っている本…
320■ 朝カフェ読書で『本所おけら長屋 十』畠山健二(PHP文芸文庫2019年第1版第6刷)を読み始める。この本にも短編が5編収録されているが、タイトルは5編ともひらがな4文字。「さかいめ」はおけら長屋の大屋・徳兵衛の遠縁にあたる弥太郎という二十歳の青年…
(再)東筑摩郡朝日村古見にて 撮影日2020.09.13■ 描いてみたい「火の見櫓のある風景」ではあるけれど、下り坂は難しい。パースが不自然な感じになりやすいから。でも描いてみるか・・・。
■ 松本のなぎさライフサイトにあるスターバックスの開店は朝7時半。週に1回くらい開店と同時に入店し、いつも同じ席に着いて本を読んでいる。昨日(11日)は『月はすごい』佐伯和人(中公新書2019年発行)を読んだ。終章の「月に住み宇宙を冒険する未来にど…
(再)松本市笹賀 撮影日2020.08.16 ■ アサガオのような形の屋根。くるりんちょな蕨手付き、屋根のてっぺんの避雷針に付けられたこの風向計はちゃんと動く(過去ログ)。美ヶ原の鉄塔群を後方に配置して撮影した。ただそれだけ。せっかく撮った写真だからボ…
320■ 既に何回も書いたが今年の5月に本をかなり処分した。文庫は約1,140冊処分し、その結果、残ったのは約250冊。残った文庫をここで取り上げようと思ったのと、昨今の外出自粛によるネタ不足を補うために「ぼくはこんな本を読んできた」というカテゴリーを…
320 ■ 「ぼくはこんな本を読んできた」。今回は『茶の本』岡倉覚三(岩波文庫1992年第81刷発行)。岡倉は本名の覚三より天心の名で知られる。この本の購入動機は分からない。茶道にそれほど関心あるわけでな無いが、茶室には興味があるので、読んだのかもし…
■ 『月はすごい 資源・開発・移住』佐伯和人(中公新書)を読んでいる。「第1章 月の科学」に出てくる話題。 ♪ 出た出た月が まるいまるいまんまるい 盆のような月が この文部省唱歌について、著者は幼少の頃**「盆のような月だって。それじゃあ学芸会のた…
320■ プレゼントされた図書カードで本を3冊購入した。『本所おけら長屋 十』畠山健二(PHP文芸文庫)『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫)『月はすごい 資源・開発・移住』佐伯和人(中公新書)『本所おけら長屋』については改めて書くま…
320 ■ 今は講談社学術文庫を読むことは稀だが、20代のころはよく読んでいた。この『近代科学の誕生(上)(下)』も20代で読んでいる。この本にはしおりを挿む代わりに隅を三角に折り曲げたページがある。これはドッグイヤー(犬の耳)と呼ばれ、どこまで読…
(再)火の見櫓のある風景 安曇野市豊科(豊科高校の南)3脚66型 撮影日2020.09.05■ 消火ホースを掛けてある。その様子から見張り台の床面の高さは約10.5メートルと推測できる。屋根のてっぺんの高さは13メートルくらいだろう。この高さで外付け梯子は少ない…
320■『本所おけら長屋 九』畠山健二(PHP文芸文庫2019年第1版第7刷)を図書カードで購入。そして一気飲み、もとい一気読み。この巻にも短編が5編収められている。その五「うらかた」のラスト。**お糸は、下駄を突っかけると、外に飛び出した。涙がこみ上げ…
■ 『本所おけら長屋 八』畠山健二(PHP文芸文庫2020年第1版第11刷)を読み終えた。例によってこの巻にもひらがな4文字のタイトルの短編が5編収録されている。**「(前略)お金もなくて、騒動ばかり引き起こす。そんな暮らしはまっぴらだって人は多いだろう…
320 ■ 今朝(2日)、朝カフェで読もうと『本所おけら長屋 八』畠山健二(PHP文芸文庫2020年第11刷)を買い求めた。セルフレジで買ってから気がついた。「あ、図書カードを使うの忘れた!」この頃、脳の劣化を実感する。平積みされた「本所おけら長屋」を見る…