透明タペストリー2 

本や火の見櫓、建築などさまざまなものを素材に織り上げるタペストリー

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックレビュー 2015.03

■ 毎年恒例、花咲か爺さんの全国ツアーがこの鄙里にやってくるのはまだしばらく先になりそうだ。3月の読了本は4冊。『形態デザイン講義』内藤廣/王国社『日本近代建築の歴史』村松貞次郎/岩波現代新書『松本景観ルネッサンス』溝上哲朗/書肆 秋櫻舎『日…

狛犬本

■ 『日本全国 獅子・狛犬ものがたり』 上杉千郷/戎光祥出版 なかなかおもしろそうな本を見つけた。知らない出版社だが、えびすこうしょうしゅっぱん と売上カードにルビがふってある。 狛犬について分かりやすく書かれた本だ。この教科書的な本を読んで狛犬…

528 松本市和田の火の見櫓

528■ 松本市和田の西善寺の涅槃図が公開されていることを新聞記事で知り、最終日(22日)に見に行って来た。縦4.7メートル、横5.4メートルもある大きなもので、中央に入滅した釈迦、その周りに多くの弟子たち、下の方にさまざまな動物たちが描かれていた。動…

527 塩尻市北小野の火の見櫓

527 両小野中学校(塩尻市北小野)のグラウンドの隅に立つ火の見櫓■ 矢彦神社と小野神社の狛犬を見てからの帰路、火の見櫓が見つかるかもしれないと思い、国道153号(旧三州街道)から北小野地区の生活道路に入りこんでみた。しばらく狭い道路を進んだところ…

小野神社の狛犬

■ 前稿の矢彦神社とこの小野神社(塩尻市北小野)とはもともと同一の神社だったそうだ。それがなぜ二社に別れることになったのか、その経緯や矢彦神社が塩尻市内の飛び地の辰野町にあるのか、興味深い。ウィキペディア等に記事があるから、俄か勉強で得た知…

矢彦神社の狛犬

■ 塩尻市内の辰野町飛び地にある矢彦神社の狛犬に会いに行ってきた。前稿に挙げた上西条の道祖神からここまでは車で10分とかからない。隣接する小野神社(塩尻市)と共にうっそうとした社叢(しゃそう:この言葉はいままで知らなかった)に囲まれている。神…

塩尻市上西条の道祖神

■ 週末のサードプレイス、カフェバロでケータイで撮った上のようなアングルの写真をFさんから見せてもらった。さて、どこの火の見櫓だろう・・・。塩尻市内だという道祖神と火の見櫓の所在地の説明を受けてもよく分からなかった。帰宅してから調べて、既に見…

526 火の見櫓のある風景

526 松本市七嵐(旧四賀村)にて 4角形の櫓と6角形の屋根の組合せは珍しい。

― 消えた・・・

■ カタクラモール再開発予定地の火の見櫓と消防団詰所の解体・撤去がほぼ終わった。 昨日(16日)の夕方行ってみると、かろうじて火の見櫓の立ち上り基礎と火の見櫓の柱脚部分(等辺山形鋼)が残っていた。大正15年に建設され、地域の安全遺産として貴重だ…

三嶋山神社の狛犬

■ 阿禮神社の次に訪れた三嶋山神社も塩尻市内にあります。ここにもユニークな狛犬がいると聞いていました。国道153号から少し南に入ったところ(三州街道沿い)に在る小さな神社です。狛犬、いました! 阿形の獅子、たてがみがシャンプーハットのように見え…

阿禮神社の狛犬

阿禮神社(塩尻市)拝殿■ カフェ バロで、のぶさんからこの神社にユニークな狛犬がいることを教えてもらった。何でも県外の狛犬マニアは長野県内ではこの神社を必ず訪れるのだとか。これは出かけて観察せねば・・・。塩尻は旧中山道(国道153号)のひとつ北…

「松本景観ルネサンス」

■ 松本の医師・溝上哲朗氏が著した『松本景観ルネッサンス』という本があります。松本城下の街が周囲の山を意識して計画されたという溝上氏の論考が要領よくまとめられています。謎解きのような(というか謎解きそのものですが)おもしろい内容です。内容を…

「日本近代建築の歴史」再読

『日本近代建築の歴史』 村松貞次郎/岩波現代新書■ 1977年刊行の本書が岩波現代文庫で再刊されたのが2005年。この年に読んで以来10年ぶりの再読。やはり名著には再読させる力がある。この手の本は専門的な記述に終始していて、読んでいて楽しくないことが少…

青山熊野神社の狛犬

■ 東京の友人が渋谷区にある青山熊野神社の狛犬の写真を送ってくれた。感謝! 右側が口を開いた獅子でなんと頭に宝珠を載せている。左側が口を閉じた狛犬だが、頭に二股の角がある。狛犬のことはよく分からないが、角がある狛犬は珍しくない。だが、頭に宝…

― 消えゆく火の見櫓

■ カタクラモールの再開発エリア内の消防団詰所と火の見櫓の解体撤去工事が進捗していて、昨日(7日)の朝の時点で詰所は姿を消していた。おそらくこの1週間で火の見櫓も姿を消してしまうだろう・・・。大正末期に建てられ、昭和の時代、平成の時代、地域の…

平沢の諏訪神社

拝殿木曽平沢の集落の北の端に諏訪神社がある。朱と黒の懸魚は何だか和ではないような意匠。本殿 朱と黒の格子戸 和のデザインではあるけれど、見慣れない意匠。 本殿を守る狛犬 台座に刻まれた文字で昭和11年建立だと知る。狛犬ではそれ程古くはない、新し…

「形態デザイン講義」

■ 藤森照信さんの講演会が松本市美術館で2月28日に開催されたが、その1週間前に内藤廣さんの講演会が同じ会場で開催されていた。内藤さんの講演会はあるセミナーと重なってしまって参加することができなかった。 藤森さんの講演会の後、ミュージアムショップ…

ブックレビュー 2015.02

■ 本を読むことは食事することと同様に生活の基本的な営みであって趣味といえるのかどうか。2月の読了本は以下の5冊。内、景観関連本が3冊。『吉田松陰』桐原健真/ちくま新書『日本の風景・西欧の景観』オギュスタン・ベルク/講談社現代新書『駅をデザイ…

藤森照信さんの講演@松本市美術館

■ 建築史家であり建築家でもある(いまや逆かもしれない)藤森照信さんの講演会が昨日(2月28日)の午後に松本市美術館2階の多目的ホールであり、聴講した。講演のテーマは「戦後住宅は何を求めてきたか」。戦後の住宅の変遷を概観するという内容だったが、…