透明タペストリー2 

本や火の見櫓、建築などさまざまなものを素材に織り上げるタペストリー

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「古寺巡礼」読了

■ **次の日はF氏も加わって朝から法隆寺へ出かけた。いい天気なので気持ちも晴れ晴れとしていた。法隆寺の停車場から村の方へ行く半里ばかりの野道などは、はるかに見えているあの五重塔がだんだん近くなるにつれて、何となく胸の踊り出すような、刻々と…

伽藍配置

伽藍配置に見る日本人の美意識今回は過去ログの再掲飛鳥寺の伽藍配置(上)と法隆寺西院の伽藍配置(下) 「日本名建築写真選集4 法隆寺」新潮社より■ 日本最古の本格寺院といわれる飛鳥寺。蘇我馬子の発願で建立が始まり、596年に落成したとされている。塔…

「古寺巡礼」を読む

**このような偉大な芸術の作家が日本人であったかどうかは記録されてはいない。しかし唐の融合文化のうちに生まれた人も、養われた人も、黄海を越えてわが風光明媚な内海にはいって来た時に、何らかの心情の変移するのを感じないであろうか。漠々たる黄土…

「茂雄」

■ 「茂雄」という名前を聞いて誰を思い浮かべるか。野球ファンならミスタープロ野球、長嶋茂雄だろう、たとえアンチ巨人でも。野球ファンでなくても千葉県民ならそうかもしれない。長野県民、いや、信州人とした方がいいか、なら岩波茂雄だろう。違うか、や…

対馬の民家

民家 昔の記録 対馬の民家 撮影日19810928■ 福岡で行われた学会に出席した後、対馬に飛んだのは1981年9月のことだった。台風が接近していて小型飛行機が大きく揺れ続け、シートベルトを外さなかったことを覚えている。対馬は九州と朝鮮半島との中間に位置し…

「神も仏も大好きな日本人」

■ 『神も仏も大好きな日本人』島田裕巳/ちくま新書 を読み終えた。なるほど!な箇所に付箋を貼って読んだ。その数が多かった(写真)。東京国立博物館平成館で開催された「大神社展」を6月に観たことはすでに書いた(過去ログ)。全国各地の神社のお宝が大…

「代々木体育館ができるまで」

■ 丹下健三生誕100年の今年、6月に建築家会館ホールでシンポジウムが開催されて建築家の神谷宏治氏と構造家の川口 衛氏による対談「代々木体育館ができるまで」が行われたそうだ。JIAの機関誌の最新号(297号)にその時の様子が掲載されている。 JIAの機関誌…

脇田 和の山荘

■ 昨日(20日)、軽井沢の脇田美術館で行われた建築ワークショップに参加した。美術館の2階の広い展示室を会場に3人のゲストが語り合うという企画。建築史家の松隈 洋さんが進行役となって、吉村順三のもとで脇田山荘を設計した平尾 寛さんの想い出話を建築…

民家 昔の記録

民家 昔の記録 六十里越街道沿い(旧山形県東田川郡朝日村大網中村)の民家 撮影日 1980081330年以上前の数年間、全国各地の民家巡りをしました。当時撮影した写真(サービスサイズ)は地方別に整理してあります。これは山形県内の茅葺きの民家で、「北海道…

「古寺巡礼」を再読しよう

■ 『神も仏も大好きな日本人』島田裕巳/ちくま新書を読み始めたが、著者は和辻哲郎の『古寺巡礼』についてふれていて、**今日、奈良を観光で訪れ、そこにある古寺をめぐろうとする人たちは、『古寺巡礼』を携えていくかもしれない。今でもこの本は、奈良…

郷学の恩師の貴き訓え

■ 葉室麟の時代小説には必ず印象に残る言葉がいくつもある。この小説にも例えば次のような台詞がある。**「わたしは、幼いころから母と別れ別れに暮らしてきました。それが、先日ようやく会うことができたのです。その時、思いました。一緒に暮らせなくて…

葉室麟の「柚子の花咲く」を読む

■ 『柚子の花咲く』 葉室麟/朝日文庫 を読み始めた。**女はそう言うと袂から出した結び文をすばやく渡した。恭平は大根を頬張りながら、さりげなく結び文を開いた。そこには、――明朝、明六ッ、庚申堂にてお待ち申し上げ候と女文字で書かれていた。庚申堂…

441 モダンアート

441 塩尻市宗賀 撮影日 131012人をモチーフにしたモダンアートのようにも見えます。

440 塩尻市宗賀の火の見櫓

440 塩尻市宗賀 撮影日131012写真のみアップ、特に文章を書きません。適宜観察してください。

439 塩尻市洗馬の火の見櫓

439 塩尻市洗馬 撮影日131012■ ただ単に火の見櫓を写すだけでなく、どんなところに立っているのか分かるように周辺の様子も写しこむ。火の見櫓観察のポイントに「周辺の様子・環境」がある。 櫓のてっぺんの横架材に木の腕木を取り付けて半鐘と木槌を吊るし…

「仏像の顔」

『仏像の顔』 清水眞澄/岩波新書■ **阿弥陀如来像を見てみましょう。頭部が大きく、比較的面巾が広い角ばった顔で、両眼の間、眉と眼の間を広くとっているのと、頬の丸みによって一見して童顔に見えます。伏目がちの眼はよく見ると二重ですが、眼元をはっ…

― ふたつの屋根

■ 上は青柳宿の火の見櫓(前々稿)の屋根、下は昭和町の火の見櫓(前稿)の屋根です。どちらも6角形(立体的に捉えれば6角錘)の屋根ですが、下地の組み方が違います。火の見櫓って本当に10基10色!

438 筑北村昭和町の火の見櫓

438 東筑摩郡筑北村昭和町■ JR篠ノ井線の坂北駅は昭和2年に開業したと地元の方に伺いました。当時10軒に満たなかった駅周辺の住宅もその後増えてひとつの集落を形成するに至ったんですね。昭和町という地区名を不思議に思っていましたが、このことに由来して…

437 筑北村青柳の火の見櫓

437 秋のフォトアルバム 火の見櫓のある風景 撮影日 131011ここは善光寺西街道の宿場のひとつ青柳宿(筑北村の青柳地区)。その街道沿いに立つ火の見櫓。

今日は何の日

■ 朝5時から始まるNHKのラジオ番組「ラジオあさいちばん」をよく聞きます。番組に「今日は何の日」というコーナーがあって、過去の出来事が5つくらいでしょうか、紹介されます。今日10月8日は十と八ということで木の日、昭和52年に決められたことが紹介され…

「仏像の顔 ―形と表情をよむ」

■ 『仏像の顔』 清水眞澄/岩波新書 仏像の顔の形や表情は時代とともに変化してきた。飛鳥、白鳳、天平、平安(時代が長いので前期、後期に分けられる)、そして鎌倉。各時代の代表的な仏像の特に顔を詳細に観察、分析して特徴を捉える。そこにはどんなこと…

ブックレビュー 2013.09

■ 早10月。9月の読了本はこの3冊。『きことわ』 朝吹真理子/新潮文庫 これは、私の鈍い感性ではとうてい味わうことができない小説だった。**縺れる記憶、混ざる時間、交錯する夢と現。そうして境は消え、果てに言葉が解けだす――。やわらかな文章で紡がれ…

436 火の見櫓の下で遊ぶ子どもたち

436 秋のフォトアルバム 南木曽町田立五宮神社にて ■ 火の見櫓が母親のように小さな子どもたちを見守っているかのようです。