透明タペストリー2 

本や火の見櫓、建築などさまざまなものを素材に織り上げるタペストリー

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

伊勢神宮 式年遷宮の御白石持行事

■ 伊勢神宮で20年に1度行われる神事・式年遷宮の御白石持行事に参加する幸運な機会を得た。式年遷宮は持統天皇の御代の690年に初めて行われ、それからおよそ1300年もの長い間連綿と続けられてきた。今回で62回目となる。地元神領民に全国から特別神領民が加…

蕨手

路上観察 松本の四柱神社の石灯籠 ■ 屋根の下り棟の先に蕨手(わらびて)の意匠が施されている。蕨手は神輿の屋根にも、火の見櫓の屋根にも付いている馴染みの飾り。蕨手は名前が示す通り、春の野草の蕨を模したもの。これから生長する元気印として縁起が良…

建てぐるみ?

民家 昔の記録 撮影日 19790504諏訪地方の民家「建てぐるみ」 住宅で土蔵をくるみこんで、一体化している。路上観察 松本市内にて 撮影日 20130725諏訪の民家が「建てぐるみ」というなら、松本のこれは?

427 上田市丸子辰ノ口の火の見櫓

427 上田市丸子 撮影日 130719■ 長野県上田市丸子(旧丸子町)の国道254号線沿いには火の見櫓が何基もに立っている。どれも遠くからよく見える。この火の見櫓もそのうちの1基。東信地方(*1)の火の見櫓は細身のものが多いという印象だが、これは太めで逓減…

「猫」 読むたびに気がつくことがある

■ 本稿も夏目漱石の『吾輩は猫である』からの引用。**細君は乳飲み児を一尺ばかり先へほうり出して口をあいていびきをかいて枕をはずしている。(中略) 子供のほうはと見るとこれも親に劣らぬていたらくで寝そべっている。姉のとん子は、姉の権利はこんな…

「吾輩は猫である」

■ 『吾輩は猫である』再読中。昭和41年発行の古い文庫だ。 **人間もかようにうじゃうじゃいるが同じ顔をしている者は世界じゅうに一人もいない。顔の道具はむろんきまっている。大きさも大概は似たり寄ったりである。(中略)同じ材料でできているにもかか…

「植物のあっぱれな生き方」

■ 今春の長野県の高校入試に田中修氏の『植物はすごい』中公新書から出題された。私は偶然にも入試の直前にこの本を読んでいたが、植物のいろんなビックリが分かりやすく書かれていてなかなかおもしろかった。同じ著者の『植物のあっぱれな生き方』幻冬舎新…

シンプルなシステムの「どんぐりハウス」

■ 先日(6月23日)名古屋で開催されたセミナーに参加したことは既に書いた。その時の講師のひとり、東海大学の杉本教授が開発した「どんぐりハウス」は東日本大震災の被災地に供給するための仮設建築システムだ。講演会場で買い求めたこのシステムを紹介する…

426 朝日村の火の見櫓

426 朝日村西洗馬上組の火の見櫓 撮影日130707■ 朝日村(長野県東筑摩郡)の火の見櫓を指折り数えると17基になる。この火の見櫓はその内の1基で西洗馬(にしせば)という地区のもの。3角形の櫓に梯子はない。櫓の3面の内、1面にブレースではなくて横材を等間…

着物に出る個性

■ 早起きは三文の得 なぜ三文得なのかについて、何かで読んだような気がすると先日書いたが、もしかしてこの本ではなかったかと読み返してみたが、見つけることはできなかった。この本の「着物での暮らし」という章を改めて読んでみた。**あるお正月、テレ…

ブックレビュー 2013.06

■ 早くも半年が過ぎました。既に書いたことですがこのブックレビューはブログを始めるまで読書記録をつける代わりに読了本を並べて写真に撮ってダイアリーに貼っていたことに由来します。 読了本を写真に撮ってダイアリーに貼っておくという簡便な方法ブログ…